春M3で頒布開始しました『ViXiE-ヴィクシー-』の裏話③&『唐傘のモガ』の裏話②です。
※注意※
今回は台本・編集編なのでネタバレはないと思いますが、読みたくない方はブラウザバック推奨。
ネタバレでも大丈夫ですか？？？
ということで、こんばんはー！
『ViXiE-ヴィクシー-』の裏話③兼『唐傘のモガ』の裏話②です。
合同回( ﾟДﾟ)ｶｯ!
台本とか編集とかについてちょこちょこ書いていきます。
というのも、後日『唐傘のモガ』の台本についても書くつもりではあったのですが、「あわせて書いた方が分かりやすいのでは？」ということになり、まとめることにしました。
台本を書いている身としては、他の方がどのように書いたり編集したりしているのか、とっても気になります。
もし、このブログを読んでいる方がいましたら、ぜひぜひ教えて欲しいです。
そんな願い(?)もあって、いつも私がやっていることをずらずらと書き連ねてます。Twitterで書いていたのと内容は大体同じです。
ご存じの方も多いと思いますが、私はもともと台本書きとして活動してませんでした。
小説は書いてても(黒歴史)台本なんて書いたことなかったのに、とある企画にお誘いいただきこの世界に足を踏み入れた次第です。
ということで、最初の台本は、もう今にして思えば「小説じゃん」っていう体でした。というか、小説にしか見えない。今見返すと、物凄く恥ずかしい///
ただ、作品の数が増えるにつれ、台本の書き方もどんどん引き算し、ViXiEに関しては大分シンプルになったんじゃないかなと思ってます。それでも文字数は多いかもですが💦
唐傘のモガの時も、当時できる範囲でシンプルにしたと思うのですが、初めてのキャストさんが多かったのもあり補足とか情景とかいろいろ入れていたので、今見ると文字が多い！ってなります。自分が成長したと思うことにしよう。そうしよう…。
ちなみに、『唐傘のモガ』は約430セリフで台本は32ページ。
『ViXiE-ヴィクシー-』は約490セリフで台本は28ページ。
唐傘のモガは作品的に長いセリフが多かったのと、逆にViXiEはテンポよく短いセリフが多かったという要因もあり、セリフ数が増えた割にはページ数が減りました。
作品時間は両方とも同じ55分前後くらいです。
(※台本以外に作品概要のページや設定資料を別にお渡ししてることが多いです。純粋に台本のページ数のみで比較。)
台本を書くにあたっては、完全にその時々私がやりやすいもので作業をしているので参考にならないです💦
先ほども書きましたが、もし、台本書きの方がこのブログを見てたら普段どのように書かれてるか教えてほしいです…！
私の場合(『ViXiE-ヴィクシー-』の場合)：
① プロットとか設定の初期段階とか思いついた内容を書き出す(手書き&手帳)
② プロット整理&各シーンの断片的な内容だったり思いつきだったりをまとめる。とりあえず何かしらに書き出せればOK。(KeepかNola。唐傘のモガの時はWord。複数デバイスで作業することが多いのでクラウド保存できるものに移行中。)
③ ②の内容を含め各シーンとりあえず書けるだけ書く。キャラが動きまくっても、プロット無視しても、とりあえず書けるだけ書く。ここで正気に戻ってはいけない。いけないのだ。(Nola)
④ 各シーンをまとめて設定の流れとか辻褄とかをチェック&加筆(Word)
⑤ ④の内容をExcelにコピペ。セル分けとか、自動で総セリフ番号とか各キャラのセリフ番号を振ってくれるのでとてもありがたい。でも縦書きにしにくいので横書き台本。どなたかExcelの横書きをキレイに縦書き印刷する方法を教えてください。(Excel)
⑥ この後、SEと補足の加筆、台本を修正して体裁を大方整える。あとキャラの名前を記号とか英語で書いていることが多いので(この時までキャラの名前が確定してないこともあるので)、この時に一括変換で修正してます。(Excel)
⑦ 印刷→修正→印刷→修正のループを繰り返す。
⑧ 完成(/・ω・)/ｳｪｰｲ!
台本書く時まさかのExcel！？って思ったそこの貴方。
分かります。私もなんでExcel！？って思ってます笑
ただ、やっぱりセリフの自動振り分けとか、補足の書き場所とか改行位置とかがExcelだと調整しやすいんですよね…。もし書きやすいソフトご存じでしたら教えてください。(切実)
ViXiEを書いているときは本当に書ける時間が限られていた時だったので、漫画も小説もアニメもそっちのけで同じ曲をループで聞きながら書いてました。漠然とジャズ系聞きながら作業するのかなと思っていたんですが、そんなことは無かった。とっても明るくてテンポのいい曲を永遠に聴いてました。たまに別系統の曲に浮気したけど、だいたい2-3曲をひたすらぐるぐると聞いてました。
あとなぜか呪術○戦のアニメだけはリアルタイムで見てました。演出のテンポだったり音だったり、音楽がとっても魅力的で、1話だけのつもりが毎週欠かさずこれだけは見てました。け～くんさんも見てたそうですね。（ブログを読んで初めて知った。ある意味、完成系の方向性が一緒だったのかも？）
話を戻しますが台本が出来上がったらキャストさんたちにお渡しして、お声が届くまでわくわくしながら待ってます。下準備などをしながら、ひたすら待ってます。
その間にsoraterasさんから曲が届いて歓喜の悲鳴を上げたり(*'▽')✨、ラフのイラストがそろあさんから届いてｷｬｰｷｬｰ言ってたり(*‘ω‘ *)💕します。
そんなそろあさんがViXiEのラフやイラストも公開してくださってます。まだの方はぜひ↓
『唐傘のモガ』とか、『ViXiE-ヴィクシー-』では編集はけ～くんさんにすべてお願いしていたので私はほとんど何もしません。もし編集をしなきゃいけないことになったら、RXとかOzone Elementsとか、数は少ないですけど持ってはいます…が…腕前は…察して…。
そしてわくわくしながら待っていた音源が届き始めると、仮組みの出番です。
ここではタイミング調整とかSEの仮入れだったりBGMの選定です。
編集やミックス、フォーリーはけ～くんさん担当なので、こんなSEをこのタイミングに入れて欲しい、BGMはこんな感じで調整して欲しいという指示書代わりになるよう音源を並べて作っていきます。
トラック1の編集画面です。
こんな感じの編集画面があと8つ後ろにあります。
まだこのトラックはキャラが少ないのでちょっとスカスカしてますが、トラック2とか3とかはすごいです笑。
あとトラック数が多すぎて小さくしないと見れないんですが、実際にはまだ画面下にもあります💦
脅威のSEトラックが5つ…。そして今回はトラック数が50近くにもなった…。
台本を書くよりも、イメージに合うSEとBGMを探すこの過程が一番時間がかかってる気がします💦
もう少しこの作業を効率化したいんですが、なかなか難しい。
そしてリテイクの音源などもすべてそろったらトラックごとに書き出して、け～くんさんに渡します。
け～くんさんが仮で入れたSEを入れ替える作業(フォーリーサウンド含む)を行うので、この時にどうしても見つけられないSEについても相談したりします。最悪の場合は自分たちで録ります。
唐傘のモガの時はどうしてもそろばんの音が欲しくて、親戚からそろばんを借りて来て私が録りました(*‘∀‘)ﾊﾊﾊ。
ViXiEではけ～くんさんが何度かヴィオレッタさんに叩かれた（という体で自分を叩いて録った）そうです。
あとベネットさんやミルトンさんのジッポの音とかも録ってた。そういえば。
そんな感じでSE入替えや整音、諸々編集をしてもらいつつ、各トラックずつ調整をしていきます。
詳しくはけ～くんさんがブログに書いているのでそちらをチェックしてみてください。
編集秘話(爆)らしいです↓
そうやって出来上がったトラック1がこちら↓
フォーリーの何がすごいって、SEによってキャラがさらに鮮明になるところだと個人的には思ってます。
いろんなSEとかを探したり聞いたりしてるとですね…動画サイトの広告とかCMとかのSEが…どこのサイトのどのSEなのかっていうのが…だんだん分かってきてしまうんですよ(泣)
よくSEとか探してる方なら分かってくださるはず…！
正直に言うと、分かりたくなかった…！！！( ﾉД`)
SEはキャラの個性が真っすぐに出るので、そういう細かい表現を音でしてくださるけ～くんさんには感謝しかないです。例えば足音一つをとっても、クインちゃんとヴィオレッタさんの足音はヒールの音、男性陣は革靴。あとオーナーのあの足音とか、それぞれキャラの違いや個性が出るんですよ…。キャラの体格によってSEに重みをプラスしてもらったりと細かい依頼もしてます…。面倒な依頼ばかり…。
ということで、『ViXiE-ヴィクシー-』と『唐傘のモガ』はほぼ全編、け～くんさんのフォーリーサウンド(自作SE含む)になっていますので、ぜひ聴いてね！
今回はあまりネタバレ要素なかった笑。
Lic